ふなやまペインクリニック
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2009年 1月新年号


新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。
当院は、おかげさまで平成18年1月5日開院以来、本年で4年目に入ります。
これからも変わりなく患者様の声を頂きながら、よりいっそう努力していきたいと思っております。そしてペインクリニックの良さを幅広く伝わっていくことが出来る様に、職員一同願っております。

【院長より】
皆様新年明けましておめでとうございます。「笑う門には福来る」ということわざがあります。いつも笑顔で明るく暮らしている人の家には自然と幸せがやってくるという意味です。痛みがあると笑いなど生まれません。痛みのない生活を皆様がおくれますように、当クリニックスタッフ一同笑顔で皆様に接していきたいと考えております。本年も宜しくお願いいたします。

【看護師より】
お陰様で無事に4年目を迎えることが出来ました。開院当初は3名のナースであわただしい日々を送っていましたが、現在6名のナースにて来院された方が親しみやすいクリニックを目指し日々笑顔をたやさず頑張っています。皆様には、いたらない点などあるかもしれませんが、6名のナースで頑張っていきますのでこれからもお願いします。 *皆様の悩み事・心配事・時には恋愛相談(笑)などありましたら、私たちナースでよろしければお話を聞かせていただきます。お気軽にどうぞ☆

【受付事務より】
開院した当初に比べ患者様も3000名を超えカルテも膨大な量になってきました。
クチコミや評判を聞いて来院してくださる患者様もおり、私共のはりあいになっております。また、長い間痛みに苦しんでおられた患者様が痛みが軽くなった、良くなったと喜んでくださることが私たちスタッフも自分のことのように喜ばしいことです。本年も患者様の喜びの声に支えられ事務スタッフ一同頑張りますので宜しく御指導ください。明るく・親切・丁寧をモットーに患者さまの目線に立った受付を目指します。気さくなスタッフですので、何でも気軽にお声を掛けて下さいね。

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今回は神経ブロックについてのお話をしたいと思います。
患者様の中には、ブロック?と言われてもなんだか良くわからないと思う方が多いと思います。前回号でもお伝えしたとおりブロックにはいろいろありますが、当院では硬膜外ブロックと星状神経ブロックが主な治療となります。痛みの原因となる異常があると知覚神経が刺激されて、痛みが脊髄から脳へと伝わります。伝わった刺激は、同時に交感神経に伝わって血管を収縮させ、運動神経にも伝わって筋肉を緊張させます。すると、その周囲の血流が低下し痛みを発する痛み物質が出てきます。物質は再び知覚神経を刺激し新たな痛みを起こし悪循環が生じてしまいます。痛みの刺激を遮断し、痛みが脳に伝わらないようにするのが神経ブロックで、痛みの悪循環を断ち切るのに有効な治療方法と言われています。
このように毎回ことほぎにていろいろなテーマを題して、患者様にわかりやすい内容で毎月発行していきたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。

NO.11


朝、夕の寒さが感じる季節になり皆様は健康に気をつけていらっしゃいますか?うがい手洗いをして風邪の予防に心がけて下さい。インフルエンザ予防接種はもうお済ですか?今月は肺炎球菌ワクチン予防接種についてお知らせいたします。

肺炎球菌ワクチンとは?
 肺炎を起こす原因菌の1つである肺炎球菌の一部を用いられたワクチンです。
特に高齢者の方は重い肺炎を起こすこともあり、現在インフルエンザの予防ワクチンと同じように肺炎球菌に対してもワクチン接種がすすめられています。

ワクチン接種対象者は?
 高齢者(65歳以上の方)心臓や呼吸器など慢性疾患のある方肝不全、肝機能障害、糖尿病のある方。(過去に接種した方、ひ臓摘出者は保険対象外です。) 肺炎球菌ワクチンの効果は?
 免疫はよく継続して5年以上続きます。インフルエンザワクチンの両方を接種することにより予防効果も高まります。(2回以上接種する事は出来ません)

副作用はどの程度?
 ほとんどが注射部の痛みで、2~3日以内には消失する軽いものです。

申し込み方法
 65歳以上の方で甲府市内にお住まいの方は助成金が受けられます。
50円はがきに 〒400-0857 甲府市幸町15-6 甲府保健センター 肺炎係宛て
裏面に住所、氏名、生年月日、電話番号を明記の上、郵送してください。
  助成金額 4000円  甲府市以外の助成の無い方 8000円
* 甲府市から助成券が交付されましたら当院に御連絡してください。

NO.10


今回は、『閉塞性動脈硬化症(ASO)』をテーマに取り上げてみたいと思います。この病気は動脈硬化症の患者さんに多く、五十代以上の人によくみられます。「動脈硬化」とは、血管の壁に血管の内側が狭くなってつまりかけているため、それより末梢の血液が低下することによる症状(冷え、しびれ感)があらわれます。「脚の狭心症」ともいえる病気です。

 この病気は、太ももやすねなどの血管のほか、下腹部で大動脈から左右の脚に分かれる血管にもおこります。患者さんによっては、これらの複数の部位で同時に発症することもあります。  
 脚に動脈硬化が起きても、初めのうちはほとんど症状がありません。動脈硬化が進むと、一定の距離を歩いたときに脚の筋肉、主にふくらはぎが締めつけられるように痛んで歩けなくなります。しかし、数分間立ち止まって休むと痛みが治まって、また歩けるようになります。  
 このように断続的にしか歩けない症状を、「間歇跛行(かんけつはこう)」といい、閉塞性動脈硬化症の特徴的な症状のひとつです。

 ある距離を歩行すると足に痛み(つる、けいれん、疲れ)を感じます。数分休憩すると、また歩行できるようになります。これは、休むことによって、じわじわと血液(酸素)が供給されて筋肉内の乳酸や老廃物が処理され、症状が消えるわけです。歩き出してしばらくすると、また血液が足りなくなり痛みが出現するというものです。

 筋肉を動かすには、心臓から送り出される新鮮な血液(そのなかの酸素)が必要です。長時間動かしたり、早く動かしたりする場合は、普通よりもたくさんの血液(酸素)が必要となります。歩行時では足の筋肉が安静時の五倍以上の血液(酸素)を必要とします。ASOでは、動脈硬化のため血液をたくさん送れず血液不足となり、筋肉内に乳酸や老廃物がたまり痛みを生じます。血管の状態によって、この痛みが出るまでの時間は異なります。  
 動脈硬化がさらに進むと、歩かずにじっとしていても、脚が痛むようになります。痛みが辛くて、夜眠れないこともあるほどです。放置していると、足に治りにくい「潰瘍」ができることがあり、さらに悪化すると、「壊死」を起こして、脚を切断しなければならなくなることもあります。  
 閉塞動脈硬化症のすべての患者さんが、脚を切断することになるわけではありませんが、安静時の痛みや潰瘍があるような重症の人が治療せずにいると、半年間で約40%の人が脚を切断する必要がでてきます。しかし、間歇跛行だけがある初期の段階で治療を行えば、切断が必要になる可能性は約5年で5%程度と低くなります。

 『閉塞動脈硬化症』にかかりやすい条件としては、喫煙される方、高齢者の男性が多かったのですが、食生活の欧米化により40歳代くらいからみられるようになってきました。また、高脂血症、糖尿病、高血圧等の生活習慣病にかかっている方も注意が必要です。  この病気は、手足の局所的な動脈硬化症と思われるかもしれませんが、すでに全身の血管に動脈硬化が進行している可能性が高く、同時に脳卒中、心筋梗塞、腎・腹部内臓動脈・その他の血管疾患にかかる割合が高くなります。

◆治療と対策
禁煙…たばこは血管の壁を傷つけ、動脈硬化を促進します。禁煙は、治療するうえでたいへん重要です。
適度な運動…歩くことが刺激となり、狭くなった血管の血流を補う細い血管が発達します。ただし、心臓病や高血圧などの病気がある人は、医師と相談しながら行います。
薬物療法…血液を固まりにくくする「抗血小板薬」や、血管を広げて血流を改善する「血管拡張薬」、高脂血症(脂質異常症)の治療薬などを服用します。
糖尿病、高血圧、高脂血症のコントロール
点滴、神経ブロックなども有効です。

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 おかげさまで、当院は1月5日で2周年を迎えることができました。
本年も謙虚な姿勢でつとめてまいりたいと思っています。どうぞ、よろしくお願い致します。さて、皆様は年頭にあたり今年の目標はたてましたか?私の今年の目標は…時間が許す限りひとつでも多くの「本物」に触れてみたいなぁと思っています。拙いコラムですが今年もよろしくお願いします。


では、また次号でお目にかかりましょう。

NO.9


今回は、『肘の痛み』をテーマにしたいと思います。肘の痛みは、いくつか考えられます。

「上腕骨外側上顆炎」・・・一般に「テニスひじ」と呼ばれるものもこれに含まれます。
「変形性肘関節症」・・・仕事などで長年ひじを酷使した場合等。
「野球ひじ」・・・野球が原因で起こる肘の痛み。
「関節リウマチ」・・・全身の関節に炎症が起き痛みや腫れ、変形がおきる。
今回は「上腕骨外側上顆炎」を取り上げてみたいと思います。


 “テニス肘”と聞くと、スポーツ障害と思われるかもしれませんが一概にそうとは言えません。一般に「上腕骨外側上顆炎」は、テニスには関係なく起こることのほうが多く、特にスポーツをしない主婦や中年男性などにとって身近な病気です。この病気は、ひじの外側が痛みます。しかし、関節が変形することはなく、ひじの動きが悪くなることもありません。
 ひじの関節の外側には、手首を反らす筋肉が付いています。この付着部に過度の負担がかかり、炎症が起こるのです。ただし、現在のところ、関節の内部で何が起こっているかがすべて解明されているわけではなく、例えば関節を包む膜など、筋肉の付着部の周辺に異常が起こっている場合もあると考えられています。
 重い荷物を持った、スポーツを習い始めたなど、明らかなきっかけがあって発症することもあれば、これまで通りの生活をしていて、特に思い当たるきっかけがないのに発症することもあります。「物をつかむ」「ドアのノブを回す」「ぞうきんなどを絞る」「ビールをつぐ」などといったちょっとした動作で、手を動かした時に痛みます。負担のかかりやすい利き腕のひじに起こることが多いといえます。
 30歳~50歳代の方に多いといわれています。この年代の人は、筋肉のしなやかさが失われていく一方で、筋力はある程度維持されているため、つい無理をしてしまい、筋肉の付着部にかかる負担が大きくなりやすいといえます。また、生活の中で手を使う機会が多いことが関係していると考えられます。

治療法としては・・・
◆安静・・・痛みが起こる家事やスポーツなどの動作を極力行わないようにし、ひじを休ませます。
◆消炎鎮痛薬・・・内服薬、湿布薬、軟膏などが用いられます。
◆局所注射・・・ステロイド薬を筋肉の付着部に注射し、炎症を抑えます。
◆物療・・・電気をあてて、血行を促します。
◆ストレッチング・・・手首を反らす筋肉を伸ばします。収縮して固くなった筋肉が柔らかくしなやかになり、筋肉の付着部にかかる負担が軽減されます。
◆装具、あるいはテニスバンドの装着も痛みの軽減に有効です。テニスバンドは、スポーツ店などで市販されています。

 痛みがあると、誰でも憂うつな気分になって、イライラしがちですが、病気の特徴を理解して、根気よく対処しましょう。


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 虫の音を耳にしていたと思っていたら、いつの間にか季節は木枯らしが吹く「冬」へ移ろうとしています。何かの本で読んだ記憶があるのですが、「虫の音」を、日本人は風情と感じ外国人はノイズ(雑音)と捉えるようです。
 以前、ある年配の女性の家に招かれたときのことです。季節は、確か・・・今頃だったかと思います。コタツにあたろうとしたら、コツっと何か膝に当たる物があったので、いぶかしく覗いてみると金魚鉢の口を狭めたようなガラスの容器がかたわらに置かれていました。 中には、何とカマキリが居たのです。驚いている私に、女性は言いました。「庭そうじをしていたら、動きの鈍いカマキリをみつけたのよ・・・かわいそうな気がして、越冬させてあげようと思って」
 「カマキリ」は苦手でしたが、ほのぼのとした気持ちになりました。生物学上、それが理に適っているかどうかは分かりません。ですが、小さな命に向けられた視線の暖かさに、彼女の心の豊かさを感じました。
 それから、「カマキリ君(さん?)」に親近感(以前よりは・・・)を覚えた私です。


では、また次号でお目にかかりましょう。

NO.8


 今回は、『膝の痛み』をテーマにしたいと思います。膝関節は、主に太ももの骨(大腿骨)とすねの骨から成っています。それぞれの骨の端は「関節軟骨」という軟らかい組織で覆われており、膝関節の中は「関節液」で満たされています。これらが組み合わさることで、曲げたり伸ばしたりするほか、体重を支えたり、衝撃を吸収するといった、膝関節の働きを果たすことができるのです。
 日常生活のなかで、歩いたり立ったり座ったりするなどの動作を繰り返すと、膝関節には少しずつ負担がかかり加齢とともに、関節軟骨が摩耗して動きが悪くなったり、関節液の滑りが悪くなります。また、削られた軟骨のかけらが骨の間に食い込んで痛みが出たり、軟骨のかけらによる刺激で、関節包に炎症を起こしたりします。これが『変形性膝関節症』です。
 中高年の膝の痛みの多くは、『変形性膝関節症』が原因で特に女性は男性の約2倍といわれています。

※なりやすい人
◆筋力が弱い…筋肉は膝関節を支える大切な働きを担っています。女性は一般に筋力が弱いため、膝関節にかかる負担が大きくなります。
◆肥満…女性は閉経後に急激に太りやすい傾向があります。膝関節には、歩くと体重の1.5~2倍、跳びはねると体重の3~4倍もの負担がかかるといわれており、体重が増えるほど、膝への負担は大きくなります。
◆膝を酷使する…膝を曲げ伸ばしする機会が多い人や正座をすることが多い人ほど、変形性膝関節症が起こりやすくなります。

 『変形性膝関節症』ですり減った軟骨は、なかなか元に戻すことはできません。そのため、できるだけ早い時期から、進行を予防するための適切な対策が必要です。早期に薬物療法や運動療法などの適切な対策をとることによって、9割以上の人が症状を改善することができます。また漢方薬の「防巳黄耆湯」、「越婢加朮湯」等も効果が期待できます。
 しかし、日常生活に支障を来たすほどの膝の痛みが強い場合は、手術療法が選択されることがあります。手術にはいくつかの方法があり、医師と相談して、自分に合った手術法を選択することが大切です。
 『変形性膝関節症』で膝に炎症が起こっていると、「サイトカイン」などの炎症物質が出てきます。
 炎症物質には、関節軟骨を壊す働きがあるため、軟骨のすり減りが速くなります。軟骨がすり減ると、そのかけらの刺激によって、ますます炎症が悪化します。このように、炎症をほうっておくと、軟骨の摩耗は悪化の一途をたどります。
 また、炎症のために関節液がたまって膝が腫れたり、痛みのために膝を動かさないでいると、筋肉が衰えてきます。このような悪循環を断ち切るには、炎症を抑える治療が重要になります。治療としては、「非ステロイド性抗炎症薬」の外用薬、内服薬、座薬などが使われます。
 また、膝が腫れているときは、膝に注射針を刺して、増えた関節液を取り除きます。いわゆる“膝の水を抜く”方法です。関節包内の炎症性物質を減らし、膝の腫れを改善します。ただし、これらの治療は対症療法で、関節軟骨そのものに作用するわけではありません。そのため、最近では、「高分子ヒアルロン酸の関節注射」が治療の中心になってきています。ヒアルロン酸は、もともと人間の体に含まれている成分です。膝では関節液の主成分として、「粘性」や「弾性」を生み出すほか、関節軟骨の細胞の栄養剤になるなど、大切な役割を担っています。なお、ヒアルロン酸はもともと体内にあるものですから、副作用の心配はほどんどありません。

※お知らせ
インフルエンザワクチン接種の予約を受け付けております。昨年は、タミフル服用後の異常行動が問題となりました。その影響で今年も年齢制限、自粛が懸念されることから予防接種されることをお勧めします。
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 秋風が心地よい今日この頃です。秋には不思議な力があって…時に人を詩人にさせたりします。
 秋色の透明な地図は、まだ行ったことのない街へとあなたをいざなうことでしょう。どうぞ…懐深い秋を散策してみてください。
では、また次号でお目にかかりましょう。

NO.7



 今回は、『顔面神経麻痺』をテーマにしたいと思います。この病気は、ほとんどの場合、顔の左右どちらか一方が麻痺して、対称性がくずれてしまう病気です。「片側の目が閉じづらい」「口の片側がダラッと緩んで、食事のときに口から食べ物をこぼす」などが、代表的な症状です。また、顔の麻痺した側が、麻痺してない側に引っ張られ、顔全体が曲がってしまうこともあります。
 よく、顔面神経麻痺と混同されるものに、「顔面神経痛」があります。これは、顔や口の中の知覚などをつかさどる「三叉神経」が痛むもので、正確には「三叉神経痛」といいます。顔に激しい痛みが起こることから、一般に「顔面神経痛」と呼ばれたりしますが、顔面神経とは関係がありません。

 『顔面神経麻痺』は、運動をつかさどる神経である「顔面神経」の麻痺で、普通、痛みを伴うことはありません。
 『顔面神経麻痺』が起こる原因には、いろいろなものがあります。「外傷」や「腫瘍」によって神経が圧迫されたり、「中耳炎」などによって起こることもありますが、そのほとんどは、「ウイルス」の活動によって発症すると考えられています。顔面神経麻痺には、主に次のようなものがあります。

◆ ベル麻痺…顔面神経麻痺の大半(60~70%)を占めるものです。ベル麻痺の多くは、「単純ヘルペスウイルス」によって起こると考えられています。このウイルスは口内炎や唇にできる水疱などの原因になるウ イルスで、ほとんどの人が乳幼児期に感染し、感染した人は体内にこのウイルスを持っています。
◆ ハント症候群…顔面神経麻痺の10~15%を占めます。「水痘帯状疱疹ウイルス」という、水疱瘡を起こすウイルスが原因になるものです。このウイルスは、水疱瘡が治ったあとも、体に潜み、「帯状疱疹」の原因になることがあります。「ハント症候群」では、麻痺以外に「難聴、めまい、痛み」などを伴うことがあります。
 顔面神経は、耳の骨の中を通り、一方は脳へ、もう一方は顔の各部位へつながっています。神経線維の束は、周りを骨の細いトンネルに守られています。
 原因となるウイルスは顔面、顔面神経が耳の骨の中を通っているあたりに潜んでいます。疲れや精神的なストレスなどで、体の抵抗力が落ちると、ウイルスが活発に活動を始め、周囲に炎症が起こります。神経が炎症を起こして腫れると、骨との間にあった透き間がなくなり、硬い骨によって、神経が圧迫されるようになります。
 また、神経に栄養を送っているたくさんの血管も、同様に圧迫されるため、神経への栄養が行き届かなくなります。すると、さらに神経の炎症が進行するという悪循環に陥ります。その結果、脳から顔の筋肉への信号が十分伝えられなくなり、顔面に麻痺が起こるのです。

 顔面神経麻痺は、性別や年齢にかかわりなく発症します。なかでも、糖尿病、高血圧症、高脂血症などのある人は、血液の循環が悪いため、神経に栄養が届きにくく、炎症が起きると悪化しやすいので、注意が必要です。
 症状に気づいたら、専門医への受診をおすすめします。
 治療としては、飲み薬が中心ですが、星状神経節ブロックも有効です。循環改善により神経再生を促進することができます。比較的、早期に改善することができます。
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 焦がすような太陽の日差しが一段落したら、秋風を求めて旅に出てはいかがですか?
 日々の喧騒から離れて、時にはゆったりと流れる異空間に身を浸してみるのも心を潤すひとときとなることでしょう。でも、「なかなかそんな時間は…」というかたが多いのが実情ですね。そんな時は、心を遊ばせて「行ったつもり旅プラン」を立ててみるのも一考です。旅雑誌をめくりながら、知らない街角に想いを馳せるのもちょっとしたリフレッシュになるものです。
 実は私も、いつもこんな旅をしています。
では、また次号でお目にかかりましょう。

NO.6



今回は『肩の痛み』をテーマにしたいと思います。肩関節は鎖骨、肩甲骨、上腕骨で構成されています。上腕骨の骨頭がはまる肩甲骨のくぼみが浅いため、腕を上げる、回すといった、大きな肩の動きができるのです。これらの骨を腱や筋肉などが支えています。複雑な仕組みによって安定を保っているため肩関節に小さな障害がおきても、肩を動かす際には大きな負担となります。肩の痛みは、肩に原因があって起こる場合と、肩以外の原因で起こる場合があります。肩が原因の痛みは、主に次のようなものです。

◆ 肩に炎症などが起こる 肩関節の周囲に炎症が起き、肩全体に強い痛みが起こる病気。そのなかで最も多いのは『五十肩』です。次に多いのが『腱板断裂』、『石灰性腱板炎』です。また、『変形性肩関節症』『肩関節不安定症』や、『感染症』『骨の腫瘍』『関節リウマチ』などもあります。
◆ 肩の筋肉疲労 「肩の痛みやだるさ、張り」などが主な症状な場合は、肩周囲の筋肉の疲労が原因の肩こりと考えられます。
※肩以外の原因には、次のようなものがあります。

◆ 頚椎の病気 
頚椎(首の骨)から肩や腕にかけて、神経が通っています。そのため、頚椎が障害されると、肩の痛みやしびれを感じることがあります。
◆ 内臓の病気 
「心筋梗塞や狭心症」などの心臓の病気では、肩から腕にかけて痛みが起こることがあります。肺の上の方に「がん」が生じると、近くの神経が刺激され、肩から腕にかけて激しい痛みが起こります。肝臓、膵臓、胆のうの病気があると、肩から右側の背中にかけて強く痛むことがあります。また、心因性の病気でも肩が痛むことがあります。
いずれの場合も自己診断は避け、専門医を受診して適切な診断を受けて下さい。
 さて、今回は、肩の痛みの中で最も多い『五十肩』についてお話したいと思います。
 『五十肩』は、それまで何の異常もなかった肩が、ある日突然、激痛とともに動かなくなる病気です。医学的には、『肩関節周囲炎』といいます。
 肩周辺の痛みは、肩こりと間違えやすいのですが、五十肩と肩こりはまったく違うものです。五十肩の原因は、肩関節の周りの炎症です。一方、肩こりは、首や肩、背中などの筋肉が、疲労したり緊張することで起きます。五十肩では腕が上がらなくなりますが、肩こりでは腕を上げることができます。
 五十肩が夏に発症することが多いのは、冷房や扇風機などによる肩の冷えが要因になっています。冷えとともに、大きな要因になっているのが肩の運動不足です。普段肩をあまり使わないでいると、肩関節が硬くなり肩の機能は低下します。その状態で急に無理な動作をすると、炎症が起こりやすくなるのです。また、加齢にもよりますが、最近では30歳代で発症するケースもあり、こうした五十肩の低年齢化には、日常生活での肩の運動不足が大きくかかわっていると考えられます。
 五十肩は症状によって3つの病気に分けられます。

▼ 急性期・・・発症から約2週間の急性期は、痛みが強いので安静にして患部を冷やすことが大切です。
▼ 慢性期・・・発症後、2週間目から6ヶ月目くらいまでの慢性期には、痛みが治まり始めますが、肩関節は動かしにくくなります。この時期は、肩を温めて血行をよくし、無理のない範囲で少しずつ動かすことが大切です。
▼ 回復期・・・一般に、発症から6ヶ月ほどたつと、痛みがほとんど治まる回復期に入ります。この時期もきちんと温めて血行を悪化させないようにし、痛みを起こさない程度に積極的に動かすことが大切です。
※ 治療法としては・・・痛みが激しいときは、「消炎鎮痛薬」を使います。消炎鎮痛薬には、湿布薬や塗り薬などの外用薬と内服薬があります。それでも痛みが治まらない場合は、肩関節に直接する注射や神経ブロック、物療などを行います。
 連日、猛暑が続いております。屋内にいても熱中症になります。水分補給や換気にくれぐれも心がけて下さい。

 八月は、祈りの月でもありました。 ヒロシマ・・・、ナガサキ・・・。
私は今、この時代のこの国に生まれたことを感謝せずにはいられません。見上げたあの青空に続く彼方の国では、今日も戦火は止みません。もし、私であったら・・・。想像力が、まず、はじめの一歩ではないでしょうか・・・。

では、また次号でお目にかかりましょう。

NO.5


今回は『頭痛』をテーマにしたいと思います。『頭痛』は、大きく次の2つに分類されます。


◆ 一次性頭痛・・・原因となる他の病気がなく、繰り返し起こる慢性頭痛です。
◆ 二次性頭痛・・・原因となる病気があり、その症状の1つとして頭痛が起こります。例えば『くも膜下出血』『脳腫瘍』など、命に かかわる病気が原因の場合もあるので注意が必要です。必要な時には、専門医への受診をおすすめしております。
慢性頭痛には主に3つのタイプがあります。


※ 『片頭痛』
  ひとくちに言うと血管の頭痛です。
「ズキンズキンと脈打つように痛む」のが片頭痛の特徴です。頭の片側が痛むこともあれば、両側が痛むこともあります。 寝込んでしまうこともよくあります。「動くと痛みが悪化する」「吐き気がある」「光や音に敏感になる」などの 症状が起こりやすいのも特徴です。痛みの持続時間は数時間~数日間で、慢性頭痛全体の2~3割が片頭痛だといわれています。 いつ起こるかのかは人によって異なります。仕事から解放された週末に起こる人もいれば、たばこや香水などの匂いで起こる人もいます。 女性の場合には、月経の前後に起こることも多くあります。片頭痛の起こる仕組みについては、さまざまな説がありますが、最近は、主に脳の「血管」とその周囲を取り巻く「三叉神経」が関係して起こるという考えが主流です。三叉神経が過敏になるとさまざまな伝達物質が放出され、血管やその周囲に炎症が起こったり、血管が拡張したりします。その結果、拡張した血管が三叉神経を圧迫して、痛みが起こると考えられているのです。
※ 『緊張型頭痛』
  ストレスのため緊張した結果おこる頭痛です。
「頭全体が締めつけられるように痛む」のが特徴です。ただし、頭の一部がチクチクと痛むこともあります。日常生活に支障が生じることはありますが、寝込むことはあまりありません。緊張型頭痛は、慢性頭痛全体の約6割を占めるといわれています。なりやすい要素として、頚椎症がある人、姿勢不良、なで肩、歯ぎしり、歯をくいしばるくせ、眼精疲労、パソコン作業、ストレスに弱い性格・体質などがあげられます。また、片頭痛としばしば合併し見きわめが困難な場合もあります。
※ 『群発頭痛』
  集中して起こる激しい傷み
目の奥の激しい痛みが、一定期間、集中的におこります。多くの場合、「目の充血」「まぶたが下がる」などの症状を伴います。痛みの持続時間は1~2時間のことが多く、1日に1~2回、1~3ヶ月間程度にわたり毎日起こります。その期間を過ぎると、頭痛は消えますが、半年~数年後には 、再び集中的に頭痛が起こります。群発頭痛が起こる仕組みは、まだよくわかっていません。

  以上、慢性頭痛は薬の服用で充分効果が得られますが、いまひとつの場合は、神経ブロック療法も有効です。星状神経節ブロック、 トリガーポイント注射、後頭神経ブロックなどを実施します。最初は星状神経節ブロック、トリガーポイント注射を週1~2回で1ヶ月から2ヶ月行っていきます。改善すれば2週に1回、月1回と回数を減らしていきます。

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  通勤途中に、大きな木があります。 樹齢、何年でしょうか。
 空に自由に枝々を伸ばし、幹はどっしりと重厚で、その根元は土の下で縦横に踏ん張っているであろう根を思い描かせます。
 私は、毎朝その樹に挨拶を欠かしたことがありません。たとえ、どんなに遅刻しそうな慌ただしい朝でも・・・。
『お早うございます。今日も行ってきます。』
 決して私には、心の耳があるわけではありませんから、答えは聞いたことがありません。(当然ですが・・・)でも、私はこの樹木に敬意を 表さずにはいられないのです。
 静なるたたずまい。その長い時の流れの中で全てを受け入れ生命をまっとうしようとしている。何の驕りも虚飾もない。そこにあるのは、ただ「あるがまま」の姿。何の説明書きも必要としません。ただ圧倒されるだけです。
 そして、私は大樹を通して、自身との対峙を促されるのです。『自戒』『内省』『煩雑な日常の中で顔を出さない心の中の本当の想い』『あるがままということへの憧れ』 『その厳しさ』・・・そこに立つと、未熟な私に何かを伝えてくれているのでは・・・と思えてくるから不思議です。
では、また次号でお目にかかりましょう。

NO.4



 今回は『腰痛』をとりあげてみたいと思います。
 腰痛は脚のしびれに悩んでいる人は多いと思います。腰と脚は、体を支えているうちに、曲げたりひねったりと、いろいろな動きをする部位です。そのため、どうしても負担がかかりやすく、加齢によっても痛みが出てくることもあります。今回は比較的よくつけられる病名の次の3つに触れてみたいと思います。

 
※ 『椎間板ヘルニア』
  背骨は24個の椎骨が積み重なってできていて椎骨と椎骨の間にはクッションの役割を果たす椎間板があります。椎間板はゼリー状の髄核を丈夫な繊維組織が覆っているもので、弾力があります。髄核が何らかの原因で周囲の組織から飛び出すと髄核が脊髄を圧迫するため、強い痛みやしびれがおこります。これが『椎間板ヘルニア』です。特に腰の骨に起こりやすいものです。
※ 『脊柱管狭窄』
  椎骨の後側には丸い穴(空間)があります。椎骨が積み重なると、この穴がつながって、管状の空間ができます。ここを『脊柱管』といい、その中を神経の束である脊髄が通っています。加齢に伴う骨の変形によって脊柱管が狭くなる状態が『脊柱管狭窄』で、中を通っている神経の束が圧迫されるため、腰痛、脚のしびれが生じます。お年寄りに多い病気です。
※ 『腰痛症』
  エックス線検査などで異常が見られないにもかかわらず、痛みが起こる場合をまとめて、『腰痛症』と呼びます。骨や神経の異常のほか、筋力の低下などで骨にかかる負担も大きくなることが関係していると考えられます。
※ 治療法
  椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄、原因不明の腰痛の治療としてペインクリニックで行われるのは神経ブロックのうちの硬膜外ブロックです。
『硬膜外ブロック』
  脊髄は硬膜という硬い膜で包まれて、守られています。脊髄の通っている脊柱管と硬膜の外側の隙間が「硬膜外腔」です。隙間といっても脂肪や結合組織、血管などがあります。ここに局所麻酔薬を注入すると、脊髄を通っている、痛みを伝える知覚神経と、血流に関係する交感神経の両方の情報の伝達をブロックすることができます。
  神経ブロックを行うと、一時的に痛みが治まりますが、また痛みがぶり返すことがあります。しかし、何度か神経ブロックを繰り返すことで、多くの場合、次第に痛みそのものが軽くなってきます。
  神経ブロックによって血流が改善されて、発痛物質が押し流されるため、徐々に患部の炎症が治まり、痛みも軽減されるのです。
  治療回数や効果の現れ方は、痛みの程度や神経ブロックの種類によって異なります。通常は様子を見ながら数回行い、痛みが軽減しているようなら、さらに繰り返し行っていきます。
  治療の際の痛みは、局所麻酔をするときにチクッと痛みを感じる程度です。治療後1時間程、ベッドで休んでいただくことになります。
お知らせ
  当院では、栄養指導を行っていますのでお気軽にご相談下さい。

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 今年に入って、関東地方を中心に麻疹(はしか)が流行しています。休校する大学、高校も続出しています。今回はワクチン未接種の小児から成人(40歳位まで)の 罹患率が高いようです。諸外国からも日本のこの事態には批判の声も聞かれています。今回の流行は大きな課題ともなり、今後の対応が急がれます。
  ぼんやりした空が続く今日この頃です。梅雨のはしりでしょうか…。 梅雨は痛みのある患者さんには辛い季節です。一般的にも、ジメジメしてうっとうしい季節だと思いがちです。ですが、今年は猛暑も予想され深刻な水不足が懸念されています。そんなことを思うと、梅雨は、夏前の大切な恵みの雨といえますね。どうか…しばらくは、雨空におつきあい下さい。

  私はほんとに雨が好きだ
  雨はいつも私を机のそばにつれてゆき
  喜ばしい落ち着きを与へ
  本を手にとらせる    
  室生犀星  

では、また次号でお目にかかりましょう。

NO.3


今回は、『星状神経節ブロック』をテーマにしたいと思います。

※ 『星状神経節ブロック』とは…
  首のある左右の交換神経節のいずれかに局所麻酔薬を注射して、顔・顔面・首・腕などの血流を改善し、痛みを軽減する治療法です。
『星状神経節』ってどこにあるのでしょう?
首のつけねで鎖骨の少し上、のど仏のななめ下あたりにあります。首から腰まで脊髄の前方から側方に交感神経が走り、その首のほうに星状神経節があります。
※ 対象となる疾患
・顔面・頚部帯状疱疹/後神経痛  ・上肢帯状疱疹/後神経痛
・上肢血流障害(ASO、バージャー病) ・上肢CRPS
・顔面神経麻痺 ・突発性難聴 ・網膜動脈 ・静脈閉塞症
・膠原病・レイノー ・頸椎疾患(非外傷性) ・多汗症 ・幻肢痛
・非定型顔面痛 ・症候性三又神経痛 ・外傷性頸部症候群(むちうち症)
・頸椎に異常がない頸肩腕症候群 ・緊張型頭痛 ・群発頭痛
・胸郭出口症候群 ・腕神経叢引き抜き損傷 ・舌痛症 ・口腔内違和感
・めまい ・メニエル病 ・がんによる頸肩腕痛 ・浮腫 視床痛
・脳血管障害の上肢痛  等
『星状神経節ブロック』は、これまで各種疼痛疾患、末梢循環障害などの疾患の治療に用いられてきたのですが、しかし次第に内分泌疾患、免疫疾患などに対する効果も判明し、なお一層、その適応が拡大されました。
『星状神経節ブロック』の治療後は、初めての方ですと40分、2回目以降ですと30分はベッドの上で安静に休んでいただくことになります。
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楽しみにしていたGWも終わり一種の脱力感に包まれてはいませんか?私は、いつも肩の力が抜けず全力疾走してしまうので途中で息切れなんてことも度々。そんな時はオーストリアの精神科医フランクルの言葉を思い出します。『我々は人生の様々な年齢にまったく新参者としてたどり着く。だから、年齢を重ねてもその年齢においては経験不足なのである。』  人生一生勉強です…。
では、また次号でお目にかかりましょう。

NO.2


今回は、『帯状疱疹』について触れてみたいと思います。

※ 『帯状疱疹』とは・・・
  原因は『水ぼうそう(水痘)』のウィルスです。水ぼうそうは免疫の働きによって治りますが、ウィルスは体内から完全にいなくなるわけではなく、症状がなくなったあとは知覚神経の中に潜伏し続けます。その後、重篤な病気や過労などによって体の免疫力が低下したときに、ウィルスが再び活動を開始し、帯状疱疹を起こします。知覚神経とは痛みなどの感覚を伝える神経です。ウィルスは約1週間かけて皮膚に到達し炎症を起こし、発疹が現れます。
※ 帯状疱疹チェック (症状の変化に気をつけて早めの受診)
  (1)体のどちらか片側で、1か所にピリピリした痛みや違和感を感じる。
  (2)最初に痛みや違和感を感じた部分で、徐々に痛みが強まる。
  (3)強い痛みが4~5日続いている。
  (4)痛みのある部分に赤い発疹が出る。
発疹に気づいたらできるだけ早く受診して、抗ウィルス薬とともに痛みに対する治療を始めることが大切です。発疹が現れてから3日以内に治療を受ければ、皮膚症状も軽くすみ、痛みが慢性化する『帯状疱疹後神経痛』が残る確率も低くなります。
※ 『帯状疱疹後神経痛』とは
  一般に帯状疱疹が発症してから皮膚の症状が消えて6ヶ月たっても、なお痛みが続く場合を『帯状疱疹後神経痛』と呼んでいます。発生率は、帯状疱疹になった人の約3%で、50歳以上の人に多く見られます。また、帯状疱疹の症状が重い人ほど起こりやすいと考えられています。
※ 治療
  神経ブロックやレーザー治療などを併用して、痛みの悪循環を断ち切ります。
顔に痛みがある場合―『星状神経節ブロック』『三叉神経ブロック』等
体幹に症状がある場合―『硬膜外ブロック』、『肋問神経ブロック』等

神経ブロックは繰り返し行う必要があります。しかし、ブロックによって血流がよくなることで、痛みの悪循環が成立しにくくなり、新たな痛みが起こりにくくなります。そうすると、治療の間隔を徐々にひろげられ ます。
痛みは我慢するのではなく、速やかに抑えることが大切なのです。

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 若葉がまぶしい緑の季節となりました。「緑」は癒されますね…。
 考えてみますと、人間一生のうちで病気しらずという方は、ごくわずかです。日頃、眼には映っていても気に止めず過ごしていたこと―病んでみてはじめて平凡な日々のありがたさや、傍らの草花の美しさ、けなげさに気付かされるのではないでしょうか。病気を機に大きく人生観を変えられたという方も多いのでは…。
 あらためて、全ての事象に意味があるのだと思いいたります。そこから何を感じ取るかは、自らの手にゆだねられています。人は常に、人生から何かを問いかけられているのかもしれません。
 皆様の五月晴れを心待ちに―。今日も私は心の草原に出かけてゆきます。

 草原の緑の風に身をゆだね地球まるごと深呼吸する
では、また次号でお目にかかりましょう。

NO.1



この度、当院では『ことはぎ』というお便りを、皆様にお届けすることになりました。
患者さまとの通信を含めて、ささやかながら『ふれあい』の場とさせて頂きたいと思っております。さて、当院の掲げる『ペインクリニック』について、簡単に説明致しますと次のようになります。

 
★あらゆる痛みに対処する-急性、慢性、原因不明のもの等
★対象となる症状・疾患
  帯状疱疹。帯状疱疹後の神経痛、顔面、腰痛、肩、腕、足の痛み、
  頭痛、ガンの痛み、手足のしびれ、多汗症、花粉症等  

★痛みをほうっておくと…
  痛みの悪循環が長く続くと、脳に痛みの記憶がどんどん強く刻まれ断ち切るの
  が難しくなります。かえって痛みや病気を悪化させることになるのです。
★痛みの情報を遮る
  その方法として、ペインクリニックでよく行われるのが、『神経ブロック』です。   神経ブロックとは、痛みの伝達にかかわっている三つの神経、『知覚、運動、   交感神経』に局所麻酔薬を注射して、神経の働きを一時的に抑制する方法で   す。痛みの伝達をブロック(阻止)し痛みの悪循環を断ち切っておけば慢性痛に   移行するのを防げます。又、悪循環が長引いて痛みの記憶が強く残っている時   には、何度か神経ブロックを繰り返し痛みの記憶を刺激しないようにするとしだ   いに痛みは弱く、頻度は少なくなっていきます。あわせて、レーザー等による、   血行を促進させて痛みを抑える治療も行っています。
 
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  今年は、暖冬で桜の開花予想は二転三転していますが、皆様のお手元に『ことほぎ』をお届けする頃には、もう満開かもしれませんね…。
  以前、ある随筆で染色家の話を読んだことがあります。もののみごとに染められた薄紅色の布は、桜の花びらから染められたものとばかり思っていましたら、開花直前の桜の樹皮を樹木からわけていただいて染めるのだという内容でした。あのごつごつとした茶色の樹皮から…花びらは目に映るほんの突端にすぎず、桜は全身で春を伝えているのですね…。あらためて自然の営みに深く心を揺り動かされました。
 桜は、日本人にとっては、いえ私にとっても、特別な…花です。皆様はいかがでしょうか?  
当院では、痛みの質問、ご相談を受け付けております。
お気軽に声をかけて下さい。
では、また次号でお目にかかりましょう。





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