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最近花粉症の患者様が増えてきました。鼻水、くしゃみが出る目がかゆい!!
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なんて言う症状はありませんか?そこで今回は花粉症についてのお話です。
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【花粉症とは?】
私たちの体には、ウイルスや細菌など異物が侵入すると、それを排除する「抗体」をつくり、体を守る、「免疫」という機能があります。体には害はなく、排除する必要のないものを体が異物と認識し、過剰な防護反応を起こすことがあり、こうして起こる病気をアレルギーといいます。
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【花粉症の症状】
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみが主な症状です。花粉(アレルゲン)が体内に侵入すると抗体がつくられます。この抗体は、鼻の粘膜などにある(肥満細胞)に結合します。花粉が再び体内に入ると、花粉を排除するために肥満細胞から「ヒスタミン」や「ロイコトリエン」などの化学伝達物質が放出されます。
これらの化学物質が、鼻や目の神経などを刺激することで、花粉症の症状が現れます。花粉症は、20~30歳代での発症が多いのですが、最近は子供やお年寄りにも増えています。
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【花粉症の診断】
問診でどのような症状がいつ起こるかを詳しく確認し、花粉症が疑われる場合に検査を行います。当院では(血液検査)血液を採取して、どの花粉に対する抗体をどのくらいもっているかを調べます。
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【花粉症の治療法】
花粉症の対策療法で中心になるのが「薬物療法」です。花粉症の症状の現れ方は人によって異なり症状の強さも花粉の飛散時期や飛散量で変化します。患者さんのその時の状態に合わせながらさまざまな薬を使い分けます。主な薬の特徴として、抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬・点鼻薬・点眼薬・漢方薬などを処方されます。花粉症の改善には初期治療がなによりも大切です。症状が強くなると薬を使っても改善するのが難しくなります。しかし症状が軽いうちに薬を使い始めると、飛散時期を通して症状を軽減させることが可能です。日常生活も規則正しい生活に心がけましょう。
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【対策のために行うこと】
花粉症は一度発症すると自然には治りにくい病気です。花粉症が悪化すると、治療をしても症状は改善しにくくなります。原因となる花粉と接触しなければ起こりません。花粉が多く飛ぶ天候を知り飛散量が多い時はできるだけ外出を控えましょう。
- * 《外出時》マスクやメガネ、晴れて風のある日は外出を控える。特に、雨が上がったあとの気温が上昇したときは要注意です。
- * 《帰宅時》衣類や髪についた花粉を払い落とすよう心がける事と、目を洗いうがいをしたり鼻をかんだりしましょう。
- * 《在宅時》部屋の中はいつも清潔にしこまめに掃除をしましょう。窓や戸を開けっ放しにしないように気をつけましょう。布団や洗濯物は花粉を払い落としてから取り入れる(できれば外に干さない)
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☆早く花粉のシーズンが終わるといいですね☆
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掲示板だより
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今回は来院されている患者さんの俳句を載せさせていただきます。
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『平成20年度NHK全国俳句大会で入選なされました作品です』
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備 長 の 赫 き 炎 や 蜆 汁
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作:佐藤 賢
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次回号をお楽しみに!!
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